カフェ・エムズさんて、一昨年10月に開店してから早2年近くになるんですね。
ときたま時間ができると行ってみるのですが、田園風景の中でゆっくりと落ち着ける雰囲気は
ちっとも変わっていません。私のお気に入りカフェの一つになってます。あっ、いえ、今では3番目に大好きな店です。(1番と2番はヒ・ミ・ツ)
この間なんかは、周りが田植えをしたばかりでしたから、あの店内の大きな水彩画とピッタリ同じで、なんだか絵の中の田んぼの奥の菖蒲池にも踏み込んで行けそうで、不思議な感じがしましたね。
それでも最近は駐車スペースが5台分しかないとはいえ、私が平日に車で行くと満車のことが多いんです。
今日もふらっとやって来ました。
午後3時過ぎかぁ、小腹が空いてるけどランチタイムは残念ながらもう終わってる。ここのピザは生地が薄くてパリッと香ばしいし、具沢山で満腹になると友人たちの間でも人気なんです。
せっかく来たのに帰るのもなぁと、店を覗いて尋ねると、「西端の自家用カーポートに停めて下さい。」と答えてもらえました。 よかった。(^_-)-☆
以前よりちょっと忙しそうだな。なので、カウンターに席をとって様子をみていました。
二人組の人も、小さい子ども連れの家族も居る。あれっ、奥にはトイプードル犬を抱っこしたカップルも。
これまでは年配の方が多いような気もしてたのに、今日は若い女性が多いな。
あの人何かママさんに訊いてる。「ブログに載せたいので写真(ケーキの)を撮ってもいいですか?」だって。
「勿論かまいませんよ。どうぞ。」といわれて、早速携帯で写真をパチリ。
私の注文はもちろんケーキセット。
いつ来てもショーケースの前に立ってからどれにしようか決めかねて随分迷うのです。だってオーナーの手間隙かけた手作りケーキはどれも美味しいんですもの。
今日は『八朔のロール』にしようっと。「これは和歌山有田の有機栽培の紅八朔を入れてます。」と、飾りつけも楽しいケーキ皿が目の前に置かれました。オーナーの2杯立て珈琲のドリップの手元を真剣に見つめながらも、私の手と口はケーキに集中している。
ウワァ!シュワァッ!!これ何?
ロールケーキのスポンジは柔らかいだけでなくオレンジの味がする。ホイップクリームも甘いだけじゃあない大人の味。そして、紅八朔の果肉にたどり着いた時の驚きは、「つめた~い!!」思わず声が出てしまった。果肉の冷たさは周りと温度が違うんです。ナント絶妙な味わいなんでしょう。
「八朔と言うと昔は苦いみかんというイメージがあり、わりとありふれた蜜柑でしたが、昨今ではあまり見かけないですね。山口農園の紅八朔は苦くなく、とても甘い中にほど良い酸味があって絶品ですよ。」とオーナー。
スウィーツを食べる時の贅沢の満足感と幸福感は女性だけが感じるわけではないからか、最近は全国的に男性も肩身を狭くせずに堂々とカフェでケーキやスィーツを注文するようになってきてるようです。清音という地方のカフェでも同じらしく、ケーキセットを召し上がる男性客は少なくないとのこと。
そして、耳寄りな話を聞きました。(^・^)
岡山県下では結構有名な情報雑誌『OSERA』の陽春号(今年2月25日発売)に、ここエムズさんが紹介されたんですって。



それを読んで興味をもたれた方が3月から続々来店され、大変忙しくなったそうです。「オセラを見て来ました。」と、倉敷・岡山はじめ、遠くは笠岡や香川からも来られたとか。
「平日もランチにアフタヌーンにと次々見えます。そして、不思議にも全く同時と言っていいほどのタイミングで車が2,3台到着して、別々のグループが入店されます。ランチタイムだけなら、まだ食事時というので考えられることですし、普通にお食事する為の店なら毎日がそうでしょう。でもこの清音でしかもコーヒー専門のカフェなのですがねぇ・・・・。そして午後2時より後でもそれがわりと頻繁に起きるから首を傾げてるんですよ。
お互い見ず知らずの人達が、まるで申し合わせたように、全く別々の場所からこのカフェ・エムズめがけて車を走らせてきて同時に到着するなんてね。」
「なにしろ夫婦二人きりでやってる店でしょ?そういう時の対応って大変です。同時に来店されながら、タッチの差で3番目に着席したグループはお気の毒様です。ピザランチ等はお出しできるのは1番目の方たちより30分以上遅くなるんですからね。申し訳ないんですが。」
へぇぇ、そうなんだ。偶然とは面白いですね。
でも雑誌の効果もあるし、初めて来た人が気に入って友達と再び来店したり、エムズさんが開店して1年半経つ間に多くの人に知られるようになったってことよね。
「ハイ。ありがたいことです。
そして皆さんゆっくりお茶しようと思われて来られる方が殆どなので、お待たせしてても気を悪くせずに待ってて下さるんですよ。」
そこが都会と違う良さなのね。それに、この緑の多い風景の中なら気持ちもゆったりとしてきますもの、日頃せっかちな私だってネ。
お客さんが多くなっったってことは、営業時間中が大変だということはすぐに想像できる。
しかしそれだけではなさそうだわ。
「ピザ生地も具材も、各種ケーキも、コーヒー生豆の焙煎もと、すべて手作りの店ですから、当然その仕込み量は今までより多くなりました。それで老体に鞭打って頑張っても追いつかなくなりましてね。ケーキのお持ち帰りをお断りする次第となったんですよ。」
ウウゥ~ンそっかぁ。開店当初はケーキ屋さんと間違われてたくらいお持ち帰りのみのお客さんが来たと聞いたこともあったから、今それを続けてちゃあ確かに追いつかないでしょうね。やっぱり、此処ならではの美味しいオリジナルのケーキは、持帰って家で食べるんじゃなく、オーナーのドリップしてくれるこれまたオリジナルの二杯立てコーヒーと一緒に食べてこそ至福ですよねぇ。
えっ、まだ新しい広がりが?
山陽新聞折込のタブロイド版『Ledya』にも載ったんですって。(7月9日号)
「レディアを見たと名乗って来られた新しいお客さんが2週間たってもまだまだ続いてます。記事に載ったコーヒー教室の問い合わせ電話もよくありますよ。」

ふーん、なるほどぉ。
エムズファンの私としては、
一人でも多くの人がカフェ・エムズの存在を知って、探してやって来るということは嬉しいな。そして店の雰囲気とこだわりの珈琲とケーキをも味わって気に入ってくれるなら「どうです、片田舎になかなかいいくつろぎスポットがあるでしょ?」っと自分の事のようにちょっぴり自慢したくもなるのです。
でもね。反対に、いつまでもひっそりと佇む、知る人ぞ知る隠れ家カフェであって欲しいと言う気持ちもあるのであります。
オンナゴコロって複雑だわぁ。(*^^)v
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